#45 国際交流と半導体
45投稿目です。
【Welcome to Kawanishi city】
台湾新竹市御一行、総勢20名が来川西。
メンバーには元文化庁役人や世界No.1半導体メーカーTSMCのOBや現役エンジニアも。
いわゆる地元の有力者集団でした。
地方創生にご関心の事、香住→伊根→川西と随分マニアックな行程。
(旅行とは思えぬ学ぶ姿勢の御一行)
商社勤務時代、半導体用特殊ガス分野にどっぷり浸かっておりました。
簡単に記載しますと、
NF3(三フッ化窒素)やCl2(塩素)は製造装置のクリーニングガスとして、
WF6(六フッ化タングステン)は半導体のタングステン配線材料として広く利用されています。
中でもWF6の取り扱いは、「政治」に大きく左右されました。
2019年当時、対韓国フッ化水素輸出管理問題の渦中におりました。↓
韓国向け輸出管理の厳格化措置を緩和、半導体関連3品目…首脳会談で関係改善の流れ加速 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
北朝鮮等への横流しに対する制裁として、韓国をホワイト国から除外。
これにより日本は輸出管理厳格化を行ったわけですが、
一商社マンとしては、「よし!日本の断固たる対応素晴らしい!あぁ、でも売上げ下がるなぁ」
なんて思っていた事も今では懐かしい想い出です。
今年3月、厳格化措置の緩和に至ったわけですが、
フッ化水素輸入量使用量の乖離に対する回答は少なくとも経産省文書↓
日韓輸出管理政策対話を実施しました (METI/経済産業省)
からは読み取れず、これでホンマにええんかいなと思います。。
話が大きく逸れ過ぎました!ので、本題に戻ります。
上記の様な民間で得た知恵と経験が、この場で活きてきます。
質疑応答の場では、
半導体にやけに詳しく、金美齢先生と懇意で、親台湾な32歳の日本人地方議員な、
小生に質問が集中。拙い中国語もドハマりした様で、楽しい時間となりました。
国際交流は文化・教育・経済のどれを取っても市にとってプラスだと考えております。
経験則から、
外国で見て聞いて学んだ事は、他国を知る・知ろうと思うきっかけになりましたし、
学生時代に他国の方々と交流した事は今でも財産となっていますし、
人的交流(行き来)の活性化は経済活力にも繋がります。
一方本市は・・・
令和3年3月末、
アメリカ合衆国ケンタッキー州ボーリンググリーン市との姉妹都市関係を解消。
以降、国際交流の積極的な議論が為されているとは思えません。
新竹市、非常に魅力的な街だと思います。
台湾のシリコンバレーとも呼ばれ、そのノウハウは学ぶところだらけ。
ただ、既に岡山市と姉妹都市提携しており、新たに川西市が手を挙げるのは難しいかもしれません。
ですが、トライアルプロセスが大切!これからいろいろ模索していきます。
台湾の都市と姉妹都市提携って、政治的なメッセージにも繋がると思います。
これは元商社マンの小生だからできる事だと、先頭切ってできる事から始めています。
岡田龍太郎