#49 督促手数料、廃止へ

49投稿目です。

 

本定例会では、

「督促手数料廃止に伴う関係条例の整備に関する条例の制定」についての議案が提出されました。

先日の総務生活常任委員会で審査が行われ、賛成で通過いたしました。

 

(議案第60号 督促手数料廃止に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について)

 

ちょうど1年前、令和5年12月定例会での一般質問において、

「公金の徴収と収納」をテーマとし、その中で督促手数料廃止を提案いたしました。

 

【岡田の課題感と提案】

督促は、原則として書面を以て行わなければならず、市税などの滞納者に対して督促状を発送。

督促状が発送されると、督促手数料として1通あたり別途80円を徴収。
<令和4年度の督促状発送件数>

市税      50,088件

国民健康保険税 40,725件

*後期高齢者医療保険料、介護保険料、保育料は件数が少ないため記載省略。

 

督促状の封入封緘は既に外部委託済。

一方、80円の督促手数料がある事で産まれてしまう数字には表れてこない事務業務の負荷について、

それを解消して滞納整理に人員を充てた方が生産性が上がるはず。
 

⇒督促手数料を廃止(80円→0円)にすべき!

*督促状の”発送”自体は廃止できない。

 

【当時の執行部答弁】

「いろんな面で、これから研究をしてみたいというふうに考えます。

督促手数料をなくす、変えるとなりますと条例改正が必要になってまいります。

ですので、もしそういう状況になれば、そのときにしっかりと議会に説明ができるレベルの検討を加えていきたいというふうに考えてございます。」

 

○所感

こういう答弁(研究してみたい)の時は大体、実行可能性が低いものと捉えています。

やりません!とは言わへんけど、研究してみたいと言っておけばええか。これが行政の本音だと思います。

とはいえ、

①問合せや苦情が確実に大幅に減る事

②督促手数料のみを請求する納付書の再発行が必要なくなる事

③督促手数料のうち、請求すべきものとそうでないものの判断という実に生産性の無い業務が不要になる事

上記3点を丁寧に説明し、今回は行政に寄り添い、背中を押す提案を誠意をもってしました。

 

そして一般質問から1年が経った本定例会、督促手数料廃止の議案が出てきました!

 

現場サイドの市職員の方々が、議員の提案に対して「良い」と思ったことは、当初「研究する」という答弁に留めていても、時間をかけて本当に調査研究を進め、郵便料の値上げというきっかけを逃さず、実現に向けて庁内で丁寧に上申し、説明・説得された姿に、尊崇の念を抱いております。

これは詳細にどういうことかと言いますと↓

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調査の結果、当該業務には年間約380時間もの時間が費やされていたとの事、実に生産性の無い業務にコストが割かれているのかということが分かります。

現場サイドが上申するにあたって、減収となることに対してシビアゆえに反発があることは容易に想像できましたし、

それに対して滞納整理に人員を充てていくことで減収をカバーどころか増収にまでもっていくことを論理だてて説明されたのだろうと思います。

この議案提出にあたっては、関連条例7本の改正が必要で横断的に各所轄課と調整をされています。

当たり前の仕事といえばそうかもしれませんが、別にやってもやらなくても特に評価されない仕事を積極的にされたことに対して、担当課職員の方に尊崇の念を抱いております。

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ということです。

 

これは議員が実現したのではなく市職員が実現したものであって、議員はそのプロセスに真摯にコミットするのみです。

議員が安易に、「実現」だとか声高に言うことに凄く違和感があります。本件での成果は、”きっかけ”と”後押し”だったと思っています。

職員の皆さまにおかれましては、市政推進のためのご尽力に感謝申し上げます。

 

 

地味だけど地道に提案。そしてフォローアップ、回収。

行政ができない(やらない)ことは、自分でやる。

商社マン時代に叩き込まれた、「マーケティング・与信管理・代金回収」

どの世界にも必要なスキルだなと、政治の世界に来ても私の活動の根っこにあります。

 

この姿勢を継続していきます!

 

 

最後に

前回に引き続きまたもや写真も無い味気ない投稿になりましたので、少し宣伝を。

阪神間の若手議員で構成する『阪神政衛会』では、毎月各議員の課題を持ち寄り議論討論を行っています。

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お会いできます事、議員一同楽しみにしております!

 

 

岡田龍太郎

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