#57 もう無茶苦茶や...②

57投稿目です。

 

2025年3月25日(火)、第1回川西市議会定例会最終日。

 

議案第16号「川西市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」に対する修正案に対し、質疑をいたしました。

 

議案(原案)は端的に言うと、人事院の国家公務員給与改定勧告に対応し、川西市の一般職員の給与が上がるもの。

修正案は端的に言うと、特別職たる議員の報酬(期末手当)が上がるのはダメだ!というもの。

共同提出会派:日本維新の会さん、日本共産党さん、市民ファーストさん

(本記事とは関係ございません。お土産でいただきました。)

 

以下、客観的事実の羅列と感想を穏やかに淡々と記します。

 

1.本件を考える上で、押さえておかなければならない事実・情報

(1)議員報酬

川西市議会の最高規範たる市議会基本条例では、第26条に議員報酬について「川西市特別職報酬等審議会の答申及びその他の事情を考慮し定めるものとする」と明記。令和3年11月に審議会答申が出てまだ3年少々。

(岡田)審議会答申を尊重すべきのスタンス。答申より優位なその他の事情は相応の理由が必要と思慮。

 

(2)修正案提出理由

維新さんの主張:消費者物価指数が2023年にかけて3.3%上昇、2024年も2.5%上昇と推計。市民の方たちの移動手段となる車のガソリン代や電気代のアップだけでなく、2023年はタクシー運賃、阪急バス、阪急電車の電車運賃が引き上げられ、能勢電鉄も今年1月19日に30年ぶりに運賃引き上げ。物価高騰に歯止めがかかっていない状況。

物価高騰の影響を受け、非常に厳しい生活を強いられている市民に寄り添う私たち市議会議員として、期末手当増額分は市民サービスに活用するため修正案を提出。

※尚、原案可決による効果額は全体で147万円。

 

(3)修正案提出経緯(R5.12~)

修正案提出会派の前回(R5.12)から今日までの表決態度について、時系列で示します。

表1をご参考ください。

 

(4)質疑の理由

修正案の内容云々を問題視しているわけではございません。それ以前の問題です。

修正案を出された側である我々は、その修正案がどれだけの想いを込めて提出されたのか、そこをしっかり確認して賛否を決めなければなりません。想いの強さ、それは全て行動結果、つまり経緯に現れます。

「その修正案提出、本気ですか?」これが最大の理由です。

 

2.本日の質疑内容

(1)本日までの経緯

上記表1の通り、日本維新の会さんは、

①前回令和5年12月、議員報酬引き上げに強く反対され修正案を提出、報酬引き上げを反映した補正予算にも反対。

②一方で、それ以降令和6年3月、令和6年10月に報酬引き上げを根拠に編成・執行された予算・決算に対しては、特に意見も無く賛成・認定。

これら一連の行動は整合性がなく、自ら一貫性が無い・ダブルスタンダードであることを示してしまっています。

⇒客観的事実として、修正案は振り逃げだと判断せざるを得ません。

 

(2)本日の表決態度

続いて本日、日本維新の会さんは、

前回同様、議員報酬引き上げに強く反対され修正案を提出されたわけですが、その報酬引き上げを反映した補正予算になんと賛成されました。

ダブルスタンダードどころか、過去の自らの表決態度、そしてさっきの修正案提出さえも否定してしまいました。

 

想いの強さ・整合性の確認どころの話じゃない。もう無茶苦茶や...

このような状況で、どうすれば修正案に賛成できるのでしょうか?

⇒正直申し上げて、維新さんは本気で修正案を可決させようと思っていない。修正案は振り逃げだと自ら証明されるだけでなく、客観的事実から確定させてしまいました。

 

3.総括

質疑ではたった3往復という縛りの中で限られた議論しかできませんでしたが、概ね「修正案は提出するけど、それを理由に全体に大きな影響を及ぼす予算自体に反対するわけにはいかない」といった回答でした。

詳細は川西市議会の録画配信がもうじき配信されると思いますのでご確認ください。

 

それであれば、なぜ修正案提出されたんですか・・・?

修正案が賛成多数で可決する=予算にも当然反対となり予算否決ですよ。

ご都合主義(修正案賛成、補正予算も来年度予算も全部賛成)は普通の感覚ではできません。

 

質疑の結果、個人的に修正案に賛成すべきと考えられる理由はどこにも見当たらず、原案賛成/修正案反対という表決態度に至りました。

もし私が修正案に賛成していれば、当然ながら補正予算にも来年度予算にも反対。

でも維新さんはその後、補正予算に賛成するは来年度予算に賛成するはで結局梯子外されて終わっていたことになります。危ない危ない。

 

私自身が考える議員としての使命は以下通りです。

自らの市政への想いを実現していくために、

1つ、議員という職責を預かったからこそ託された権利、例えば一般質問などをしっかりと履行して市政を正していく

2つ、議員としてまち・市民の未来のためにしっかりと投資をしていく

3つ、議員としてこのまちに具体的な付加価値を創出し、頂戴している議員報酬たる仕事・働きをしていく、そして認めていただく

これが選挙で選ばれた我々議員の使命だと考えています。

今回の様に議員1人6万円がどうとか、そういった議論を市民が求めているとは個人的に全く思いませんし、これはともすれば議員が「私は仕事しません・できません」というメッセージを自ら発信することと同義だと杞憂しています。

 

私は胸を張って、議員報酬たる仕事・働きをしている自負があります。

議員報酬を下げろというのは簡単。そうではなくて、それ以上の仕事します!見ててください!!

これが議員として本来あるべき態度ではないでしょうか。

 

4.最後に

ここまで読んでいただいた方はお分かりかと思います。

何も難しい話をしているわけではありません。要は、言ってることとやってることがちぐはぐなんです。

筋論とかいう次元にも達していない。悲しいですが、これが現実です。

 

でも、例えば市議会だより等で表決態度だけ見れば、

「議員報酬引き上げ反対を主張してくれている!素晴らしい!!やっぱり維新さんだ!!!」

となるわけです。

 

こんなことしてるから政治不信に繋がり、市民は政治から遠のき、投票率も下がり、政治が堕落するんです。

知らないからそうなっちゃうわけで、発信しないと知っていただくこともないと思い、記事を書きました。

 

こんなご都合主義、もうええでしょう。

 

 

※本記事は、維新さんを批判する意図は一切ございません。

斎藤さんの兵庫県知事選応援で維新の元議員さんとか維新支援者さんとか、本当に素敵な方々とたくさん出会いました。

その方々がこれを良しとするとは到底思えず、事実だけは発信しておかねばと記事投稿の次第です。

 

(家の近所に咲くエドヒガン桜といつも穏やかな岡田と次男)

 

 

岡田龍太郎

 

≪質疑始め≫------

では、議案第16号「川西市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」に対する修正案に対し、質疑をさせていただきます。
質疑はルールで往復3回までと決められてしまっていますので、一問一答のわかりやすい質疑に務めてまいります。

川西市議会の最高規範たる市議会基本条例では、第26条に議員報酬について明記されています。そこでは、「川西市特別職報酬等審議会の答申及びその他の事情を考慮し定めるものとする」とございます。
令和7年度施政方針では、市長が特別職及び議員の報酬等について検討するため、第三者機関である特別職報酬等審議会を開催することを明言されました。
つまり、審議会よりも優位だと考える「その他の事情」があるから修正案を提出されたことになります。その様にご判断された「その他の事情」については、提案理由のご説明で確認できました。

1回目の質問です。
修正案を出された側、我々はその修正案がどれだけの想いを込めて提出されたのか。そこをしっかり確認して賛否を決めなければなりません。想いの強さ、それは全て行動結果、つまり経緯に現れます。この“経緯”の部分、通告させていただいておりましたが十分なご回答がいただけておりません。

今回の質疑では、金額がどうとか、個人の使い途がどうとか、これら議論は委員会でもありましたが、そんなことは一切聞くつもりはありません。
議員として自らの市政への想いを実現していくために、
1つ、議員という職責を預かったからこそ託された権利、例えば一般質問などをしっかりと履行して市政を正していく
2つ、議員としてまち・市民の未来のためにしっかりと投資をしていく
3つ、議員としてこのまちに具体的な付加価値を創出し、頂戴している議員報酬たる仕事・働きをしていく、そして認めていただく
これが選挙で選ばれた我々議員の使命ではないでしょうか。
1人6万円がどうとか、そういった議論を市民が求めているとは個人的に全く思いませんし、これはともすれば議員が「私は仕事しません・できません」というメッセージに繋がってしまうのではと杞憂しています。

本修正案を提出された。この厳然たる事実について、令和4年10月以前の改選前は置いておいたとして、それ以降の今日までの“経緯”の中で、当該修正案の賛否を考える上で私の中でどうしても理解できない、大きな疑問があり、本修正案の不明点を明確にする意図でお伺いしたいと思います。

先ずここまでの経緯について、“事実”の確認・整理と、時系列で共有させていただきます。

令和5年12月、
議案第54号「川西市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」、貴会派(維新さん)は議員報酬の引き上げに反対され、修正案を提出。が、結果、否決。
議案第66号「令和5年度川西市一般会計補正予算(第7回)」では、角田議員が「既に可決されております議案第54号 川西市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について における特別職及び議員の給与改定の内容を【反映】した補正予算であること」を挙げ、反対討論をされておりました。原文ママです。
あぁなるほど、やはり議員報酬の引き上げは許せない!と確固たるご意思を感じました。

その3ヵ月後の令和6年3月、
議員報酬引き上げを反映し、編成された予算となった令和6年度予算案に対して、その上がった議員報酬に特に意見も無く、「賛成」をされました。これが疑問1です。
因みに同じく修正案を出された会派:共産党さん、市民ファーストさんは「反対」でした。

そしてつい半年前の令和6年10月、
先ほど申し上げた通り、議案に対する修正案まで提出され議員報酬引き上げに反対されたが結果否決となり、原案通りに議員報酬引き上げを反映し、執行された令和5年度決算についても、特に意見も無く、「賛成」をされました。これが疑問2です。
因みにこちらも共同提出の会派:共産党さん、市民ファーストさんは「反対」でした。

そして今回令和7年3月、
同議案対して再び修正案を提出され、正に今その質疑を行っているところです。

これら客観的事実を基に、
①令和5年12月から始まり今日に至る経緯と、②今回の修正案提出の姿勢、この二つの整合性についてお伺いします。
わかりやすく、噛み砕いて申し上げますと、
①前回令和5年12月、議員報酬引き上げに強く反対され修正案を提出されたこと、②一方で、それ以降報酬引き上げを根拠に編成・執行された予算・決算に対しては、特に意見も無く賛成・認定されてきたこと、
これら一連の行動の整合性について、どのように考えて意思決定をされてきたのか、本修正案の持つ意味、賛否を決める上で非常に重要なポイントであるので、不明点を明確にする意図で、先ずは教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
------≪質疑終わり≫

 

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