#64 『学校の水泳授業民間委託』提案のあと、実装までのプロセス
64投稿目です。
今から2年以上前、
令和5(2023)年9月議会一般質問で、『学校の水泳授業民間委託』を提案しました。
本日朝日新聞デジタルで記事となりましたので、その経緯と進捗状況をブログに纏めています。
炎天下のプール授業、全小学校やめます 兵庫県川西市、民間に移行へ [兵庫県] [災害化する熱中症]:朝日新聞
【問題提起・提案】
1年間8,760時間。小中学校1校当たり授業実施時間は約80時間。
つまり、1年間でわずか0.9%の時間しか稼働していない施設機能であり、水道代や光熱費、循環ろ過ポンプを稼働する電気料金など維持管理コストは莫大であり財政を圧迫。
例えば水泳授業を民間委託するなど将来のあり方を考える時にきているのでは?
【市回答】
教育委員会としましては、ご案内いただきましたように他市町の先進的な取り組みで民間プールの活用という情報を私どもも得ておりまして、その民間委託を今研究しているような状況ではございます。
(龍の便りNo.7より抜粋)
研究に留めた回答、想定通りでした。
提案するからには、当然実際のコスト把握が必要。
一般質問に至るまで、プールの維持管理にかかるコストについて事前調査をしていました。
しかし、水道代や光熱費、循環ろ過ポンプを稼働する電気料金など、市(教育政策課)は把握していませんでした。
つまり、この時点で具体的な検討は行われていなかったことがわかります。
(検討していたとして、民間委託によるコスト試算をしていなかったらそれはそれで大問題)
また、事前調査段階で市内現場の先生方に、水泳授業の民間委託について意見を伺いました。
現場の先生方からは賛成の声をいただいており、教師の働き方改革の側面からも本政策を提案する価値があると判断。
以降、政策を具体的に実装するため、
既に水泳授業民間委託を進める千葉県佐倉市へ行き、所管課と調査共有。
加えて両市の担当職員の方々をつなぎ、政策実装の実現可能性を高める動きをしてきました。
(議員の視察だけでは到底踏み込めない具体的な議論@千葉県佐倉市)
※議員には「執行権」はありません。
但しそのプロセスにどう関わり実現可能性を高めるか、ここが議員の力量が問われるポイントです。
そして段階的に水泳授業民間委託が始まり、いよいよ全校での実施へ舵を切ります。
一般質問における提案が市の政策として実装される。
上記プロセスを鑑みれば、100%とは言いませんが、因果関係はあると考えて良いのではないでしょうか。
様々なハードルを乗り越え、子どもたちが安心・安全に水泳授業が受けられるよう、
政策実装後も継続してフォローアップしていきます。
岡田龍太郎



